困難なこともある特発性てんかんの障害者手帳申請

てんかんというのは、脳神経の過剰な興奮によって、不意に発作が引き起こされたりすることのある病気で、自動車の運転も慎重にしなければならないというのはもちろんのこと、さまざまな社会生活上の制約をともなうものでもあります。
そのため、1995年に精神保健福祉法が一部改正され、てんかんの人についても、一定の条件を満たせば精神障害者手帳を取得することができるようになりました。
この精神障害者手帳は、1級から3級までの区分にわかれており、症状の深刻さの度合いに応じて、客観的な基準のもとに、その等級が決定されることになっています。
障害者手帳を取得するためには、まずは専門医による診断を受けて、一定の様式にしたがった診断書を作成してもらい、これを自治体の福祉事務所などの窓口に、申請書とともに提出するという手続きが必要となります。
その後、基本的には都道府県ごとに置かれている、医師をはじめとする専門家からなる審査会において、障害者手帳の交付が妥当かどうかがチェックされることになっています。
てんかんのなかには、生まれつきの脳の欠損など、原因が明らかな症候性てんかんと、脳に病変がない特発性てんかんの2つの種類があります。
症候性のほうについては、てんかん特有の発作とともに、知識障害や精神障害をともなうことも多くみられますので、比較的障害者手帳の取得がしやすいのですが、特発性の場合には、そうした発作以外の症状がないケースがほとんどであるため、手帳の交付条件に合致せず、申請をしても交付されないということがあります。
このため、特発性てんかんの場合には、医師に障害者手帳の取得が可能かどうかをよく確認した上で、見込みがある場合について申請をするのがよいといえます。