特発性てんかんの人の障害者手帳の取得

てんかんは、神経細胞の過剰な興奮などが引き金となって、脳が正常にはたらかなくなり、意識が不意になくなってしまったり、体が本人の意志とはかかわりなく勝手に動いてしまうような発作をともなう病気といえます。
しかし、単にてんかんとはいっても、その原因や症状にはさまざまな違いがみられますので、これをわかりやすくするために、国際抗てんかん連盟では、先天的な脳の異常や損傷などの原因が明らかな「特発性」のものと、脳の病変が認められない「症候性」のものという、ふたつの区別を定めています。
特発性てんかんの場合、原因は不明ながらも遺伝的な体質が関連しているとされており、一般には幼少の時期に多くみられ、やがて成長すると、ひとりでに症状が消滅してしまうものもあり、適切な医薬品の投与によって、発作の回数をかなり軽減させることが可能です。
てんかんによってひんぱんに発作を繰り返したり、精神神経症状が一定の程度みられ、社会生活上の制限を受けているという場合については、住んでいる自治体を通じて申請手続きをすることにより、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けることが可能です。
知的障害があわせてみられる場合については、療育手帳とよばれる、別の障害者手帳の交付が受けられる場合もあります。
これらの障害者手帳は、指定医の診断や児童相談所での判定などにもとづいて交付されるかどうかが決まるものであり、一定の年限ごとに更新も必要となってきますが、もし交付が受けられれば、公共料金の減免や障害福祉サービスといった、さまざまなメリットが期待できます。
ただし、特発性てんかんの場合には、症候性てんかんとは異なり、精神症状などがみられずに社会的に自立可能な場合も多いため、一般には障害者手帳の交付条件に該当しない場合も多いものです。